MLB球場紹介⑦ クアーズ・フィールド
またもや更新が滞ってしまっていました。
更新が滞っている理由(というか言い訳)として、今年からnoteで行われている「MLB30球団ファン合同note」のマイアミ・マーリンズを担当することとなりました。
月に1-2本の投稿を目安に頑張っておりますので、こちらも見ていただけると嬉しいです。以上宣伝でした。
さて、本題に入って7球場目の紹介はクアーズ・フィールド。
コロラド・ロッキーズの本拠地で標高が高く、ホームランが出やすいことでも有名です。
そして何より、2021年オールスターの開催場所であり、大谷翔平、菊池雄星*1の日本人2名が出場します(ダルビッシュは辞退。残念)。
大谷はホームランダービーにも出場ということで、日本でも地上波中継が行われる為、普段MLBを目にしない方もこの球場を見る機会が多くなるのかなと思います。
今回はそんなクアーズ・フィールドの紹介です。
訪問したのは2014年8月。ノーラン・アレナドがメジャー2年目の年ですね。
当時はアレナドよりもトゥロウィツキーがチームの顔だった時代でプレーを見たかったのですが、ケガをしていたため残念ながら見れず*2。
対戦相手のマーリンズはイチローが移籍する前年。イェリッチ、オズーナ、スタントンら若手外野手が台頭し始めた頃でした*3。そして何より、ケーシーマギーがメジャー復帰1年目の年でした*4
基本情報
クアーズ・フィールドはデンバー州にある、コロラド・ロッキーズが本拠地としており、打者天国として非常に有名な球場です。
標高5280フィート(約1600メートル)と標高の高い場所に位置していることによる、空気の密度が低いことで打球が他の球場より飛ぶことが原因とされていましたが、空気の薄さによる乾燥が原因という研究結果もあるようで、2002年からはボールを冷凍室で保湿保管しているのだとか*5。
また、1996年に当時ドジャースの野茂英雄がノーヒットノーランを達成したことでも有名です。2021年時点で、この球場でノーヒットノーランが達成されたのはこの一度のみです。
ちなみに、球場建設時に恐竜の化石が発掘されたことに由来して、マスコットのディンガーはトリケラトプスの姿をしています。
球場アクセス~外観
球場はダウンタウンの中にあり、滞在するホテルにもよりますが、十分歩いて行ける距離に位置しています。
レンガ調で造られている球場外観
球場の外観は赤レンガ調の壁で作られており、レトロな雰囲気を醸し出しています。
また、周辺の建物も同じく色調の建物が多く建っている為、球場が目立つことなく都市の中に溶け込んでいながらも、ダウンタウンに突然現れる球場を見たときは独自の世界に引き込まれるような感覚になります。
街全体がレトロ調の雰囲気
球場近くにあるユニオンステーション付近。クアーズフィールドと同じような色調の建物があることがわかります。
球場を離れても街中のレトロ調の雰囲気は変わりません
デンバー自体がどちらかと栄えている都市ということもあり、球場周辺はにぎわっていてます。試合前、試合後にはお店に入って一杯、というのが観戦者の楽しむのも一つかなと*6。
球場内観
開放的でロッキー山脈も見えるレフト後方
ダウンタウンの中に建築されている球場ですが、外野を見渡すと周囲にはビルがほとんどない為、非常に開放的な景色を見ることが出来ます。
(写真では見づらいですが)晴れた日にはレフト側奥にロッキー山脈を見ることもできます。
ホーム後方には、近代都市を象徴するようなビル群が並んでいます。
チームカラーで塗られた標高1マイル
下の写真の1枚目は先ほどと同じ写真なのですが、よく見てみると3階席の一列だけ、座席が紫色に塗られています。これは標高1マイルであることを示しています。
クアーズフィールドの特徴の1つは、他の球場ならスコアボードがありそうな場所に建設されている席です。
この席は「ロックパイル」と言われており、旧球場の仮設スタンドをイメージしているとのこと*8。ちなみに、この席は試合によっては4ドル程度で買えることもあってなかなかの人気席なようです。
ロッキー山脈のオブジェ
そしてこのロックパイル席の下にはロッキー山脈をイメージしたオブジェが造られており、その横に両チームのブルペンがあります。
試合内容
試合前
この日はスターウォーズデーということで試合前のイベントがあったり、スコアボードの選手写真がスターウォーズのキャラクターに加工されていました。
アウェイのマーリンズの選手は基本帝国軍のキャラクターに。スタントンがダースベイダーというのはなんか笑えました。
そして試合前にはウォームアップしているマギーに持参した楽天ユニを掲げると笑顔で来てくれ、サインをしてくれました。日本人であることがわかると、サインにカタカナで「マギー」と書いてくれます*9。
試合風景
この日はあまり選手の写真はとってませんでした。
最後に
高地にあるということなので、田舎っぽい土地なのかなという(かなりの)偏見を持って訪れましたが、球場周辺には飲みながら楽しそうにしている人達が多くいたような気がします。
デンバーは野球以外にも4大スポーツが盛んな街ということもあり、住んでいる人は野球に限らずスポーツ観戦が大好きなんだと思いました。
レンガ調の球場の門をくぐった先で広大なロッキー山脈を眺めながら、紫という普通は地味な色をかっこよく仕立て上げるチーム・球場をぜひ応援してみてください。
*1:IL入りしているので登板はなさそうですね
*2:結局30球場訪問する中で、一度も彼のプレーを見れませんでした…残念
*4:この年、打率.287、4本塁打、76打点を記録しカムバック賞を受賞しました
*5:ちなみに2021年のオールスターでは使用しないことが発表されており、派手なホームランダービーになるかもしれません
*6:他の球場もそうですが、夜は日本に比べて危ないところが非常に多いので訪問の際は気を付けて…
*7:出典:https://www.thedenverchannel.com/news/local-news/10-secrets-of-coors-field-and-the-colorado-rockies
*8:個人的にはレッドロック野外劇場の観覧席をイメージしているようにも見えますが…
*9:引っ越した影響でサイン取り出すのが面倒なので写真は非掲載